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2011年4月 5日

種を蒔く

お久しぶりです。まる妻です。

先日の地震を受け、たくさんの励ましや心配のメッセージをいただきました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
家族全員無事で元気にしております。

私たちの住む真岡は震度6強。
ただ市内でも被害に差があり、半壊に近い建物がある一方で、
私たちの住まいは、幸いにもブロック塀が一部崩れた程度でした。

電気、水が使えなくなることで気づく、
これまで当たり前だと思っていたもののありがたさ・・・

翌々日には電気、水ともに使えるようになり、
あんなに大きな地震の後に、こんな穏やかな時間を過ごしていて良いものかと思うほど、
普段の生活が戻ってきたかのように感じました。

でも次第にわかってくる被害の甚大さ、
そして原発の事故・・・

いよいよ宇都宮の大気も汚染され始めたと報じられたときに、
いろいろなことが頭をよぎりました。

幼い我が子への影響、
そして野菜への、土壌への影響。

全く先の読めない状況に、
もう二度とこの地で野菜を作ることができなくなるんじゃないか、
ひょっとしたら住むことも。。と悲観的になりました。

野菜も端境期に入り、通常のセットの維持が難しかったことや、
野菜の汚染も予想されたこと、
子どもを安全な場所へ避難させたかったこと、
いろいろなことを踏まえ、考えに考えて、
野菜のお届けをしばらくお休みさせていただくことにしました。

連日、有機農家の仲間たちと連絡を取りあって情報交換をしました。
みんなそれぞれ、いろんな決断をしました。
農業をやめた人、一時的に移住をする人、黙々と畑仕事をしていた人。

私たちは、自分たちの畑と住まいから、農業という仕事から離れたくない、
という思いをこのような状況下で再確認し、
よほどのことが起こらないかぎり、ここに留まることを決めました。

ただそうは決めたものの、畑を耕してよいものか、種を蒔いてよいものか、
そして「安全第一」で作ってきた自分たちの野菜を、
お客様にお届けしてよいものか、子どもたちに食べさせてよいものか。。
初めて直面する事態に戸惑い、やるせない気持ちになりました。

でも、種を蒔かなければ始まらない。
とにかく蒔いて、できたときの状況でいろんなことを判断するしかありません。

一日でも早く、自信を持って野菜をお届けできるよう、
今はやるべきことをやっていきます。


そしてもう一つ、改めて思い知らされたこと。

私たちは、水、土、空気がなければ生きてはいけません。
それは私たち農業者に限ったことではないと思います。
大気や水の汚染がわかったとき、皆さん途方にくれたことと思います。

原発はもう絶対に「NO」です。
でもそれだけではないと思います。
もっと長い目で見れば、今のような大量生産・大量消費の生活だって、
ずっと続けていれば致命的な「汚染」を引き起こすのではないのでしょうか。

いろいろなことを根本から見直すには、今しかないような気がします。
今回のことを教訓にするには、あまりにも被害が大きすぎますが、
私たちに何ができるのか、考えています。

今回の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、
今も大きな悲しみや苦しみの中にいる方々に、早く笑顔が戻りますように。。


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